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女子ラグビーの元日本代表で、京都ウィメンズ所属、前キャプテンである田中智絵選手が1月29日(土)の午前9時半頃、京都市内で不慮の事故に遭い、他界しました。

享年28歳

 (2010年7月夏合宿にて撮影)


突然の訃報…あまりにも若すぎる死と、生涯の友を無くしたことにメンバー一同、
ただただ残念に思うばかりです。



chie9  智絵は、小学校の時にお母さんの影響で、地元の枚方ラグビースクールでラグビーを始めました。
高校時代に「京都ウィメンズ」の交流試合に出たことがきっかけで、大学卒業後、正式に入部。
2006年に7人制の日本代表に初選出され、翌年には15人制の代表にも選ばれアジア選手権に出場しました。2009年にはUAE・ドバイで開催されたセブンスワールドカップに出場。 香港セブンスにも何度も代表として出場していました。 俊足と、きれるステップ、激しいタックル、諦めない姿勢、彼女のプレーはとても頼もしかったです。




 今年度からは、京都市立の中学教諭になり、ラグビー部の顧問としても活動していました。 「あきらめないで努力する事の大切さ」を教たいとよく言っていました。
いつも生徒の事を考え、一生懸命に指導していたと思います。 生徒の中には「智絵ちゃん」と呼んでは周りに来る子供もいたみたいです。 先生であって、お姉ちゃん的存在でもあり、友人でもあるような…素敵な先生だったと思います。



chie_ref7  また、ラグビーのレフリーの資格をとり、年末の花園でのレフリー研修にも参加。 三月の香港セブンスに、今年はレフリー研修で行ける事をとても楽しみにしていました。
昨年の関西大会で、自分の試合が終わった後に中高生の試合のレフリーをして、ずっとグランドを走り回っていたのを覚えています。

girls 昨年の秋に、京都でガールズラグビークリニックが開催された際には、その運営と指導の両方で、女子ラグビーの普及に尽力していました。 クリニックのマークとなった、女の子がラグビーボールに乗っている絵を描いたのも彼女でした。




 そんな忙しい毎日の中でも、チームの事を気にかけていて、三月のジャパンセブンスに向けて一緒に戦略を練ったり、個人的にもトレーニングをしていました。
練習でも試合でも多くを語らないで、体を張ってラグビーの楽しさを伝えていた彼女は、ウィメンズの中高生とって憧れの存在だったように思います。
幾度となくミーティングと称して飲み会をしたかわかりませんが、彼女がいて一緒に大騒ぎした飲み会なども最高に楽しかったです。



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何度あの真剣なまなざしで勇気をもらい、何度あの笑顔で癒されたか…
私達は、彼女から多くのものを与えてもらいました。

何事にも一生懸命で、人懐っこい性格。 それでいてカリスマ性のある、とても頼もしい人柄だった彼女を、私達はいつまでも忘れません。





いつまでも貴女と一緒にグランドを走っていきます。



ありがとう、智絵。



どうか安らかに…



                                     
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